現地よりお送りします「ラストレポート」です。
とうとう帰国予定日のちょうど1週間前になってしまいました。レポート第5弾からその後の現場の様子はと言うと、私の提案したことが現場に定着しつつあり、基本的な作業の流れを全員がやってくれるようになりました。うれしいかぎりです(*^^)v
私のほうは、改善リーダーと時短の問題に取り組んでおりました。
が、・・・・・・またしても問題が・・・・;;
@速く(…と言っても、無駄な時間を無くすだけなんですが)仕事をすることに意義を感じていない
Aアストラモータ指導の改善活動が始まった(11月〜)
@は意識改革なので、良き指導者が長期にわたり説明を繰り返すことが必要です。
これについては新任のサービス部長さんに期待したいと思います。
Aについては、現場スタッフを、あっちからこっちからと攻め立てるのは厳しいと思いましたし、時短の話しがAにも当然ながらありましたので、そこはお任せすることにしました。と、言っても丸投げじゃなくて、時短のアイデアを数々お渡ししました。結局のところ3ヶ月では、私のプロジェクトは完成には至らず、申し訳ないと思っております。
ラスト2週間に迫った頃。他に何か残していける物は無いかと考えたすえ、「形のある物を」一つ作りました。赴任以来、ちょこちょこっと簡単な改善をしてはエンジニア達に見せて自慢していたのですが、その目的は、改善には「お気楽・簡単・楽しい」ものがあるって事を、目で見て感じてもらいたかったから
----と言うのは後から思ったことで、「ちょこっと改善」始まりの本当のきっかけは、現場で一緒に仕事をしていて《面倒くせーな〜・不便だな〜》と、思ったことを、簡単なことから改造し始めたことです。
一番の自信作は〈フェンダーカバー〉ですね(^^)v 「チームバンタエン」が来たときに見せるのを忘れてました。《こんな面倒くさいこと毎回よくやるよな〜》と本気で私は思ったのに、こっちのエンジニアは全く違和感なしって感じ(-。-)y-゜゜゜
う〜ん?よくわからん!
で、どんなに改造するのが一番良いかな〜?風はよく吹くし、お金は掛
けたくないし、クールじゃないと嫌だし、などとあれこれ考え、材料を集めて出来たのがコレ。
良い物出来ました。
こちらで整備デモをした羽田さんなら、『Goodですよ!』の声が出るはず!!
完成品をエンジニア達に自慢してたら「作り方教えて!」と言われて、《おっ!このパターン使える》
これを改善のヒントにしてみようと思い、次から気になることがあれば《これ面倒くさいね〜 なんかアイデアな〜い?》と誘導してみました。
またしても良い反応が返ってきます。
《いい感じー!でも今まで何もしなかったのはなぜ?》
これまでもエンジニア達は考えてはいたみたい、ただ話す相手が居なかったのか?少しでもお金がかかることは諦めていたのか?
気持ちがあってシステムが無いのなら!、と思った私は「インドネシア版・改善提案書」を作ることにしました。これが最後に作った「形のある物」です。日本語で下書きしてから、自分でインドネシア語に翻訳してハッサンにチェックしてもらったのですが、辞書翻訳では、私の表現したい言葉になっておらず、何度か修正を繰り返してようやく下書きが完成。
・・・しかし、翻訳より苦労したのが word を使っての文書作成でした。
手書きの下書きは出来たので、次は手探りのワード文書作成にチャレンジです。私生活ではパソコン無縁だったので、word の画面にはしたものの、どこから書き始めたら良いのやら?
どのアイテムを使えばイメージした線が描けるのか(?_?)?????タイトルは書いたけど後が出来ないよ〜・・・あきらめムードのなか、全てのアイテムをクリックして調査開始です。《あ〜なるほどね〜》の繰り返しを約1日やりました。休憩もけっこうしましたけど(-。-)y-゜゜゜
《手書きしてコピーしたらいいかー》と諦めかけたこともあったけど、《自分に負けちゃならん<(`^´)>》の気持ちと、以前、森近スタッフが「パソコンは説明聞いても分からんスきね〜。とりあえず触れば分かりますよ!」と言ってたのを励みに、(簡単な1枚の書類の作成に発案から1週間もかかりましたが)なんとか完成させることが出来ました。
とりあえず完成した初版をエンジニアに見せて、意見を聞いてみました。「良いですねー!一枚もらっていいですか?」 \(^o^)/頑張った甲斐があります。
さて、お次はマネージャーに許可を貰いに行くぞー
《こんなの作ったのですが、使ってみませんか?》
許可はすぐに出ました。
念のため、《いろんな提案が出ると思います、お金の必要な提案もあるでしょう。その時は適正に判断して説明をして下さい。それから、提案の大小にかかわらず必ず評価をして、声をかけてやって下さい。できればボーナスもね(^o^) 》とお話ししました。
そうこうしているうちに11月30日、この日がとうとう最後の出勤日です。
朝から、会う人みんなが「いつ帰るの?」「次はいつ来るの?」と聞いてきます。
そんな会話もありながら、私はいつものように工場をうろついたり、整備に役立つ小物を作ってました。夕刻、お別れのミーティングを設けてもらいました。その席で、3ヶ月間お世話になった感謝とお礼、感想、そしてこれから目指して欲しいこと、改善、教育、仕事に取り組む姿勢。すぐに出来ること、時間を掛けて取り組むこと、今から始めないといけないこと、個人レベルで考えることや、会社のシステムに立ち入ったことまで!チョイスするのはハジカラの自由ですから、いろんなこと言ってしまいました。失礼があったかもしれませんが、精一杯お話ししたつもりです。お許しくださいm(_ _)m
不安いっぱいでスタートしたプロジェクトでした。ご多分に漏れず、赴任直後は《3ヶ月なんてなげーな〜(T_T)》と思っていたのですが、ハジカラ社の人が初めから親しく受け入れてくれたこともありまして、言葉を少しずつ覚え、コミュニケーションが少しずつとれるようになりだした2週間目辺りからは、自分自身で自覚するほどに私の気持ちは変わっていました。
《3ヶ月の短い間にどこまで出来るのだろうか・・・》
私の中では、帰国までのカウントダウンが始まり、毎日の時間がとても大切に感じるようになっていました。いま思えば、《日本での・生活・仕事・最近こんな気持ちで生きてなかったな〜》と、寂しく感じています。話しが大きくなりましたが、今回のプロジェクトには「人」としての良い勉強をさせて頂きました。
今回がプロジェクト第一回目、言わばテストケースな訳で、次は未定なのですが、帰国後しっかり報告をして、社内で検討したいと思います。
以上で、インドネシアはマカッサルよりのレポートは終わりです。
編集部注-------------------
レポート内に記載はありませんでしたが、当社から送った救急車や消防車は、無事現地行政に到着したようでございますねっ!
よかったよかった
山本スタッフによる人材交流プロジェクトを絶賛応援中!