暦の上では、夏よりも冬に近い季節になりましたね。
ここインドネシアも季節に変化が出始めました。
最近になって、吹き抜けていく風が「なんか重たいな〜」と感じる日があり、
そんな日は決まって1時間ほどスコールが通過して行きます。雨季の前ぶれです。
雲が無ければ、いつもの太陽がジリジリと照りつけてきます。
ですが、いざ雨雲に覆われると一転空は暗くなり、高知で見る台風の日に似たものがあります。違うのは、近寄ってくる雨雲の様子です。遠方より近づいてくる黒い雲と晴れた空がくっきりと分かれ
「あれ!?あんなところに山があったっけ??」と思ってしまったくらいです。
また新しい体験が増えました。
で、インドネシアレポート4回目 今回は、ようやくお仕事のお話です。
なぜインドネシアに来たのか!遊びが目的ではなく仕事?をしに来ています。私にとっては仕事みたいなものですが、ボランティアの技術指導ということで、旅費等はネッツ南国負担「技術指導」の題目はありましたが、情報が少なくて具体的な目標も設定できないまま現地入りとなりました。
現地に入り、数日間は当てもなく現状の確認をしておりました。
何が必要なのか?するべきことは?相手の要求は?私一人で考えても、身勝手な結論しか出ないと思い、まずはサービス部長さんの考えを聞きました。そのうえで、実際にこちらのエンジニアと同じ作業をさせていただき、エンジニア目線で目標を見つけることにしました。
で、作業し始めていきなり壁が!!大丈夫と思っていた整備工具の呼び方が全て違ってたのです。
○○はどこ?と聞いても、相手は??? 身振り手振りで道具を集め、それでも1台目はなんとか終わらせて《なんか異常に疲れたなー》と思って時間を見ると、2時間も経ってました。頭の中では1時間くらいかな?と思っていたのでビックリ・ガックリです。
ヨォーシ!2台目に向けて作業計画開始!
まずは工具の名前を聞きまくり( ..)φメモメモ
ブレーキなどの整備は詳細を(どんなことをどこまでするのか)確認して、作業手順の見直しです。2台目、3台目、と順調に時間は短縮出来ていましたが、またしても障害が!!
私が作業しているとみんなが集まって来て、仕事に関係有ること無いこと、質問ばっかり (^_^メ)
《 わたしゃー タイムアタックしとんねん!だぁーって見とれ!<(`^´)> 》
『あとにしてもらえる(;一_一)』思わず出た日本語は通じたみたい。ゴメンネみんな
見えてきました。問題点がいっぱい!
その結果から総合的(部長さんの立場+エンジニアの目線)に考え出した提案を部長さんにお話しました。その提案とは、工場の規模のわりには少ない整備用リフトの、「有効稼働率」をアップするための思索です。《ここでは、詳しい説明は省略します》
この提案はみごと受け入れられ早速テストすることとなりました。
まずはエンジニア達に受け入れてもらうために、その目的と意義を説明して、「仲間のため自分のためなんだ!」
ということを理解してもらう事から始まり、このプランの仕組みと、得られるであろう結果を説明しました。
一応の理解は得られてテスト開始となったのですが、時を同じくしてスラウェシ島の発電施設が故障・・・!出力が2/3と落ち込み、各地区が順次3時間程の停電が毎日続くようになり、肝心なリフトが使用できない不測の事態となってしまいました。おかげでテストは間欠的に実施となってしまいました。
この間に、部長さんの希望もあって、「ネッツ南国のエンジニアはどんな風に作業しているのか」を中本スタッフに撮影してもらったDVDで観てもらいました。
DVDの内容は「短時間車検システムについて」、です。
事前に、「短時間車検のシステム」と、「どこにどのようなメリットが有るのか」は説明してあります。
およそ3時間のDVDを持ち帰られ、自宅でじっくりとご覧になられたようで、その感想は、『1台の車を短時間で、チームでやっている!すごい!』でした。こちらでは全ての評価が個人単位なのでチームを作ることが出来ないのです。
数日後、『評価はなんとかします。チームで短時間で整備をするシステムの導入を、手助けお願いします。』と、予想だにしていなかったことを私は部長さんより伝えられ、一足飛びに「改善」を進めることとなりました。
そのまた数日後、サービス部門のミーティングが開かれ、NEWプロジェクトの説明と参画が行われました。
*写真参照
*「ジャストインタイム」「現地現物」「改善」はトヨタ自動車→アストラモータース→トヨタディーラーと伝わっています。
現段階では、まだ数回しかテスト出来ておらず、エンジニアの感想どころでは無いのですが、私としては、早く基本的な流れを身につけてもらい、次のステップへ行きたくて地団駄踏んでます。
まだ口には出してないですが、細かなところの修正・統一をやりたくて仕方ありません。
だって12月には帰国しなくてはならないから・・・・・焦り気味 (*_*;;
私事ですが、先日散髪をしてきました。気分を新たに、今を本格的テストの準備期間と捉えて、
「いま出来ることをしっかりやっておこう」と日々を過ごしております。
技術指導も行っていますよ。
正しくない整備をしていれば、まず話を聞いてみます。でもってやっぱり間違っていれば「このやり方だとこうなっちゃうよね(^.^)分かるかなぁ」と、いった感じでアドバイス。
整備ってのは、この《理屈(なぜそうなるのか)》が分かると進歩が速いです。*自論ですが
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
辞書を床に置き、覚えたてのインドネシア語とボデーランゲージで奮闘!
エンジニアの皆はよく働いています。動きも早いですし手際も良いです。
ですがやっぱり、先にも申しましたとおり、細かなところといいますか、詰めが甘いといいますか、気になるところが沢山あります。一つ一つに対処するだけでなく、《考え方》を、残された期間を使って出来る限り伝えたいなと活動してます。
日本に居るときほど時間的には仕事してないですが、いっぱい頭も使うし、慣れないレポートの期限は迫るしで疲れますねぇ〜
山本スタッフによる人材交流プロジェクトを絶賛応援中!