BSA Gold Star DBD34

LANCIA FULVIA SPORT 1200

クラブマンレーサー御用達、ゴルディの頼もしき伝説。

ゴールドスターは、クラブマンレースのマシンとしての運命を授けられた栄光のマシンであった。

BSAは、バーミンガムスモールアームズ社という銃器の製造会社の頭文字をとった名前である。そのBSAのひとつの部門としてオートバイが製作されていた。
最初のモデルは1915年に生まれた3.5HPのチェーンカムドライブ4サイクル単気筒マシンであった。1937年、新しいOHVシングルモデル「エンパイアスター500」がブルックランズサーキットで1周ラップ107.57マイル、レース平均102.27マイルの記録を出し、ゴールドスター賞を獲得する。この賞を記念して、M24/500ccのゴールドスターモデルが発売されることとなった。1938年のことである。

その後、BSAゴールドスターは改良が重ねられるが、その頂点は1949年頃から'56年までの、クラブマンレースの最高峰、マン島TTレースのクラブマンクラスでの活躍である。この間の350クラスでは全戦1位の座を8年連続、500クラスでも'53年〜'56の4年間、連続1位を勝ち取る。というのも、この時代、350/500クラスのゴルディは、クラブマンクラス出場車のなんと90%以上を占めていたというから無理からぬ話でもある。それだけ愛用されていたバイクであったといえるだろう。