BMW M 1

1976年グループ4およびグループ5シルエットフォーミラーを制するべく開発されたモデル。ボディデザインをジョルジェット・ジウジアーロが率いるいたるデザインに依頼。ミドシップ駆動は未経験であったためランボルギーニ社に開発とシャーシ関連の製造を委託しジャンパオロ・ダラーラが担当。シャーシは角型鋼管マルケージ製セミスペースフレームを採用、外板は全てFRP製としボルトオンと接着剤で取り付けられている。メインユニットにはヨーロッパツーリングカーレース用に開発されたM-88 3453cc直列6気筒DOHCが採用された。このユニットサイズのためにホイールベースの延長を余儀なくされた。潤滑系統はドライサンプ方式が採用されエンジンの搭載位置を下げ重心を低くすることを可能にした。

1979〜1980年にかけてワンメイクレース「プロカー・レース」が開催されニキ・ラウダやネルソン・ピケなど当時のトップクラスのF1ドライバーがステアリングを握り、それなりの成功を収めているが、生産効率の悪さとカテゴリー変更のため、当初の意気込みとは裏腹にレースでの活躍は短命に終わっている。
開発製造の経緯からか「Lamborghini BMW M1」と称する書籍などもあった。

4360mm×1824mm×1140mm