全米コンクールデレガンスで優勝した1台
1950年から1954年までメキシコで行われていた
「Carrera Pan Americana」という公道レースでPorsche550spyderが1.5リットルクラスで優勝(1953年)した。それに因んで、Porscheでは少数生産のスポーツレーシングモデルにのみこの「carrera」という名を用いるようになったと言われる。その翌年(1954年)にはリエージュ・ローマ・リエージュ・ラリーで550spyderのレーシングエンジンを載せた356Aが出場し、1.5Lクラスで優勝。ポルシェカレラの名声を不動のものとした。
そのcarreraの名のついた最初の1台がここに展示されている、356A
carrera GS(Grand Sport)だ。 356のボディに550RSspyderの1.5L,DOHC(FLAT-4)レーシングエンジンを搭載して、僅か9台のみ作られたクーペの貴重な1台。約10年間にもおよぶフルレストアを終え、世界中のポルシェナショナルコンクールにて輝かしい成績(全米のConcours
d' Elegance優勝車)を収めている1台である。
specification |
Engine Type |
547/1 4camshaft TwinSpark 1,498cc
Dry Sump System |
Cubic capacity |
1,498cc |
Maximum horse power |
115hp / 6,200rpm |
caburator |
Solex 40PJJ Sand Cast Racing Model |
|