PORSCHE 356A Carrera GS

COBRA427 photo

全米コンクールデレガンスで優勝した1台

1950年から1954年までメキシコで行われていた 「Carrera Pan Americana」という公道レースでPorsche550spyderが1.5リットルクラスで優勝(1953年)した。それに因んで、Porscheでは少数生産のスポーツレーシングモデルにのみこの「carrera」という名を用いるようになったと言われる。その翌年(1954年)にはリエージュ・ローマ・リエージュ・ラリーで550spyderのレーシングエンジンを載せた356Aが出場し、1.5Lクラスで優勝。ポルシェカレラの名声を不動のものとした。

そのcarreraの名のついた最初の1台がここに展示されている、356A carrera GS(Grand Sport)だ。 356のボディに550RSspyderの1.5L,DOHC(FLAT-4)レーシングエンジンを搭載して、僅か9台のみ作られたクーペの貴重な1台。約10年間にもおよぶフルレストアを終え、世界中のポルシェナショナルコンクールにて輝かしい成績(全米のConcours d' Elegance優勝車)を収めている1台である。