フェルディナンド・ポルシェ博士は、第2次大戦前よりドイツ軍の命によりKdf
KubelやSchuimm Wagenを代表とする軍用車両を製作していた。大戦が終わり、自分の会社 オーストリア グミュンドのポルシェAGに復帰すると、当時までに培った技術をもとにPorsche社としてはじめての4WD
Jeep、このType 597Jagd wagen(ヤクトワーゲン)を製作した。ドイツ軍用車としての正式採用が狙いである。
しかし、Porsche社初の4WDであったヤクトワーゲンは政府への納入価格が高かったため、1955年にプロトタイプとして約60台あまり製作したものの政府には50台しか買い上げられず、残り11台はPorscheファミリーの社内用車として使用されたといわれている。
現在ではPorsche本社ミュージアム、シンスハイムテクノロジーミュージアム(ドイツ)、コリヤポルシェミュージアム(アメリカ)など、世界で数箇所しかみることができず、6台しか現存していないといわれている。
この博物館展示車は、1989年にコリヤミュージアムと現オーナーがDr.フェリーポルシェより当時の新品パーツともども2台を同時に譲り受け、フルレストアした1台である。
specification |
Engine Type |
616/15 Carurator Zenith 32NDIX |
Cubic capacity |
1,500cc |
Maximum horse power |
50hp / 4,200r.p.m. |
Compression ratio |
6.5:1 |
|