CATERHAM SUPER SEVEN
FORD COSWORTH BDR 4-Valve Special

ferrari dino photo

ロードゴーイング・フォーミュラ。走ることの楽しさだけを凝縮したマシーン、スーパーセブン。

1957年秋、ロータス初のリアルスポーツ「マーク6」(1953年)の直系として、ロンドンショーにおいてエリートとともにデビュ ーしたロータスセブン。市販パーツを可能な限り流用し、安価なリアルスポーツをを提供する、というマーク6のコンセプトを純粋に受け継ぎ、さらに進化したモデルであった。
キット・フォームというかたちで販売されたこともあり、公道を走ることができるクラブマン・レーサーのベース車両として高い人気を得ることとなる。その後、足回りとエンジンの大幅な変更によるシリーズ1からシリーズ4までが存在するが、中でも高性能エンジンを搭載するモ デルは「スーパーセブン」と呼ばれ、この名は現在までケーターハムによって引き継がれている。

ロータスセブンは、1973年のシリーズ4の生産終了と同時に幕を閉じた。その後、古くからのロータス・ディーラーであり、1968年からセブンの独立販売権を与えられていたグラハム・ニアーンがその製造販売権を買い取り、彼の率いるケーターハム・カーズにおいて新しいセブンの歴史が重ねられることとなる。
当初ケーターハムでは、セブンの最終モデルであるシリーズ4の生産をスタートした。エンジンはシリーズ3のエコノミー・モデ ルに搭載されていた1300ccと1599ccのロータス・ビッグ・バルブが用意されたが、ラダーフレームにFRPボディを被せるという構造をとっていたことから、マーク6から続いてきたロータスのポリシーから外れるものであった。このことから熱烈なセブン・ フリーク達の支持を得ることができず、このケータハム・セヴンは、わずかに60台、しかも1年だけで生産が終えられることになる。その後、ニアーンはセブンとしての完成形といわれるシリーズ3のリプロダクションを決意することとなったと言われる。

この展示車は、レーシングエンジンの血統、フォード・コスワースBDRを搭載するハイスペックモデルである。