--- 虫捕り ---
昭和40年代に小学校時代を過ごした子供たちのもっともポピュラーな遊びは昆虫集め。そんな時代の高知とはいえ、高知市内ではカブトムシとかクワガタの天然モノにはなかなかお目にかかれませんでした。当時高知市筆山の近くで過ごしていた私は、ピンセットと虫かごを持って毎日のように山へ入ったものでしたが、収穫といえばせいぜいコクワガタ数匹とカナブン程度。カブトムシなんか夢のような話です。
それでもそれなりにうれしくて、我が家はさながらコクワガタ&カナブン研究室でした。
虫捕りで一番エキサイティングだったのがオニヤンマ捕り。オニヤンマは毎日夕方になると捕食のために決まったルートをぐるぐると周回飛行します。それを待ち伏せして「えいっ」と捕まえるのですが、一度逃すとしばらく戻ってこないので緊張が高まります。網を握る手に鼓動を感じながら、息を殺してじっと待ちします。運良く目の前の木なんかにブラン(オニヤンマの特徴)と止まった時にはもう・・・。
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