きょうのVISTANETZ

2011年9月9日(金曜日)


平成23年8月26日金曜日晴れ。
午後2時3分、3360gで男の子出産、その記録。
   
25日23:20頃 自宅にて破水

26日00:10頃

病院到着、破水を確認、
そのまま入院となる。

   01:30 陣痛を自覚(3分間隔)
今のうちに休むよう言われるが、
結局一睡も出来ず。
   08:45 主治医K先生内診 子宮口6cm開大
一時間、病室待機
   09:45 助産師Mさん内診 子宮口9cm開大
(順調過ぎてかなり驚かれる)
   10:00 陣痛室を飛ばして「もう乗りましょう♪」と、分娩台に上がるよう指示される。この時、うまくいけば12時頃生まれると言われる。一方私は陣痛の乗り切り方をすっかり心得てしまい平気な状態で、生まれそう!…といった自覚が薄く呆然としてる感じ。 真っ昼間で 照明はさらに明るく 助産師さんらは至極落ち着いていてバタバタしてないし…出産の先入観とのギャップに違和感…
 


一時間ほど経過…陣痛ちょっぴり強まったか!?程度。
とにかく呼吸法や陣痛逃しが上手だと褒められまくる。私も痛いとか、声らしい声はこのときまったく出ていなかった。
そんな私の様子とNST(赤ちゃんの心拍と子宮収縮の様子がリアルタイムで分かる機械をお腹につけられている)のデータを見比べ、K先生すかさず---
「陣痛弱いんちゃうかな。増強剤入れましょ、ねっ、その方が早く生まれるから」
私「えっ…はい…」
やっぱりぃ〜!?こんなもんじゃないですよねぇ〜…みたいな。

増強剤投与も、しばらくこれといった変化なく、私は不眠からかウツラウツラするくらい。多分もう少し増強剤が追加され、正午過ぎにぎゅーっ!と陣痛がくる。
時計を何度も見て 疲労感増す…

 

陣痛のピークが 初心者なので、いまいち分からない。
おそらく私と赤ちゃんとのタイミングが合っていないため、難儀する。

 

K先生が淡々とした口調で
「プッシュだな、プッシュ」と言う。助産師さんら 少し含み笑いしている(笑)
先生が分娩台に登ってきた…
私が息んだ瞬間っ!先生両手で猛烈にお腹をプッシュ!プッシュ!プッシュ!プッシュ!プーーーーッシュ!!!!

先生これを2回ほどやってくれる。く…苦しいじゃないか。
助産師さん「あ〜、お産が進んだ進んだ♪」と言う。

K先生、手術着みたいなのを羽織だす… 切開やな… と思うが どうでもよい。これまで何度も息んでみたが、どうも生まれそうにない…無理なんじゃないか…そんな気持ちばかりが湧いて、不安になってきていた。
助産師さんに 難しい〜 難しい〜 と泣き言を繰り返す。

息む!
切られたっ!
まるで必殺仕事人みたいな切り方だった…

若い助産師さんが先生に変わって分娩台に上がってくる。
息むが会陰切開後も 産めそうっ という気がまったくしない…んだけど…とにかくがんばる!ふんばる!きばる!
助産師さんにプッシュしてもらいながら…
四度目の挑戦!

「出てくる出てくる!!見よって!!股の間!!もう見よるだけでえいきっ!!」
とプッシュの助産師さん!そして助産師Mさんの引っ張りも手伝って---

   14:03

ずるりん …!

一瞬 泣かない …!
私「赤ちゃん泣かないよぅ?赤ちゃん泣かないよぅ?」
助産師さん「泣かない泣かないまだ泣かないの」

赤ちゃん「ンァッ…ンァッ… ア〜ン!」と産声。
私の赤ちゃんへの第一声 「ごめんねぇ〜」
第一印象 「あぁ、やっぱり鼻がパパにそっくりだ♪」

ちょっとだけ触らせてもらって、赤ちゃんは連れていかれる。

それから、なんか...ずっと
「赤ちゃん〜 赤ちゃん〜」 とか
「いちじん〜」(←ずっと前から決めていたうちの子の名前) とか唸りながら後産。
これも後陣痛がきたというよりは助産師Mさんが引っ張り出してくれた印象。
先生が縫いはじめ、ちょっと痛い。
私が逃げるから時間がかかる。

分娩台で約4時間。
疲れはてて とにかく眠りたくなる。
その後赤ちゃんが戻ってきて抱かせてくれる。カンガルーだっこの時間を30分ほど過ごし継母や母、父に披露して 眠る…
(主人は出張中)


   16:20

病室に戻る。
「安産ですよー」 と助産師さん語るも目を合わさず(笑)
私の産道のサイズにしては大きめの赤ちゃんだったことと、陣痛逃しが上手過ぎてかえってピークがわかりづらかったこと。そして寝ていない疲れもあり、ちょっと時間かかったかなぁ〜 との事だった。

ちなみに、退院の時に返却してもらった母子手帳の『備考』のところに
「大変静かなお産でございました」と記入してあった・・・

分娩台の上で思いのほか時間がかかってしまったとはいえ、初産にしては陣痛自覚からかなりのハイスピードで出産に至り、産後の経過も順調。予想していた「痛くって辛くって出産はもうコリゴリ…」そんな気分にはちっともなりませんでした。出産の翌々日、赤ちゃんと二人だけの母児同室を過ごしている頃にはすっかり回復していて(ドーナツクッションは手放せないケド!)、ほんの数日前の神秘な体験を思い出しては、目の前の赤ちゃんの事が愛おしくなるのでした。

戻る | 次へ