第1日目・・・5月21日 (金) レポーター 西川幸志
今日からお遍路研修が始まりました。午後に会社を出発し、最初の目的地でもある34番札所の種間寺へ直接行くことになっており、同期の新人2人に車で送ってもらいました。
種間寺で少し待っていると、今回の参加者を乗せたバスが到着し、さっそくバスの中でVISTAから研修に参加する5名の自己紹介がおこなわれました。
参加者の皆さんにあたたかい拍手で迎えていただけたので、緊張して身体に力が入っていたのですが、自然に会話できるようになりました。
私の最初のパートナーは近藤さんといって、5〜6年前に目が不自由になったそうです。近藤さんは、いろいろと教えることができませんが、とはじめに仰られたのですが、私自身も初めての研修ですと伝えると、「ふたりで協力して頑張りましょう!」と言っていただけました。その言葉が本当に嬉しくて、二人で歩いている最中やバスの中などでも話をずっとしていました。地元の名産品についてや仕事についてなど、お互いに情報交換をしながら移動の時間を過ごしました。
実際に介助をしてみると、いろいろと細かい危険なことに目が行き過ぎて、気を遣いすぎていたように思います。事前に気の遣いすぎも遣わなさ過ぎもだめだ、と聞いたときになかなか難しいな、と感じたのですが、実際にやってみると、本当に難しいものだな、と実感することができました。
35番札所の「清滝寺」では、八十八ヶ所中最大といわれる、全長が15メートルもある薬師如来像があり、その足元には、八十八段の厄除け戒壇というのがあって、実際に入ってみたのですが、中は暗くて狭くて天井が低くて階段が急という、なんとも大変なところでした。中の暗さは、すぐ目の前がまったく見えない状態で、パートナーの近藤さんよりも私のほうが軽いパニックに陥ってしまいました。
いろいろと近藤さんにもご迷惑をおかけしたと思うのですが、近藤さんとお風呂に一緒に入ったときに、明日はパートナーが変わってしまいますね、と話しかけると、「明日も西川さんが良いのにな」と言ってくれ、そのときは本当に胸が一杯になりました。上手に介助ができていなくても、頑張っているところは感じ取ってくれたんだと思います。
明日もパートナーの方にお遍路の旅を愉しんでいただけるように話をしたり、介助をしていけるように頑張っていこうと思いました
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