四国自動車博物館エントランスのディスプレイルームで目を惹く挑戦的なフォルム。
グループ6でデッドヒートを繰り広げたPORSCHE906と隣り合う姿が美しい。
1967年末から生産が開始されたアバルトES010スポルトスパイダーは、1968年、69年には、ヒルクライム、オープンロード、サーキットを問わず、出るレースすべてでクラス優勝を果たし、ヨーロッパ中のメイクの中でもっともすぐれたグループ6カーと言われた。
シャシーにはクロモリ鋼のチューブラー(鋼管)フレームを使用する。カルロ・アバルトとコルッチ技師は作業と修理の容易さから、とくにチューブラーフレームを好んだようである。フィアット・アバルト1000SPバルケッタと同様、そのシャシーには強度を増すためのファイバーグラスのクロスが巻かれている。
エンジンはリアに配置されており、前後の重量配分はドライバーが乗った状態で38:62であった。
このシリーズIIとなってFRP製のボディはサイズアップされ、馬力は8,700r.p.m時に250馬力を発生させている。
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