きょうの VistaNetz

2009年11月28日(土)



「チームバンタエン」ア山のレポート

インドネシアにボランティアで救急車、消防車、衣類などを贈呈すると準備を始め数ヶ月、衣服集め、車両整備、コンテナに車両を乗せ海路で運搬する為の整備・・・←(消防車の回転灯がコンテナの屋根に当たりは入らないことが発覚 !? 取り外し作業。エンジンオイル、ガソリンを抜いていないと波で揺られ飛び散ってしまう !? 抜き出し作業!などなど) 出発前からほんと波乱万丈。先輩方のレポートで書かれていますように、メインイベントの車両贈呈式がない!? 1ヶ月前にはインドネシアに届いていたはずの救急車達が贈呈先の現地にない?まさか盗難?・・・よくよく聞けば、まだ届いたまんまになっているそうです。なんてルーズ。本当に救急車必要としているの?などと不安を抱きつつ、今回初めて海外に行くので期待が4割、不安を6割抱きながら、実際にインドネシアの実状を肌で感じ、たくさんの人がそれを知るきっかけになれたらなぁと、以前みんなで練習したインドネシア語講座を口ずさみながら飛び立ちました。

1日目、関空からデンパサールに飛行機で約 7 時間。実際到着しても本当に海外?と思いつつ時間がたつにつれ実感がわいてきた初日。2日目にある僕たちエンジニアによるイベントがある事についてはまだ知らず … 。

2日目、デンパサールから飛行機で清一さんのいるマカッサルへ。マカッサルへ到着して驚いた事多数!

まず車、バイクの交通量がすごい&交通マナーが悪過ぎる。3車線の道路を見るとなんと!普通に横4列で走行中。その光景にあ然。その間をバイクがすり抜ける、すり抜ける。

ホーンの連打の嵐。

車内は悲鳴の混じった声が飛んでいました。ちなみにホーンは消耗品だそうです(汗)

車を進め数十分、清一さんと感動の再会。その後、清一さんのいるハジカラトヨタ本社を見学。その道中に清一さんから「このあと 12 ヶ月点検のデモをやるから。普段通りやればいい♪」と突然の発表!!



………… えっ!?。



その後の食事は緊張のあまりほとんどノドを通りませんでした(涙)
日本から来たエンジニアによるデモ=日本代表? とか思いながら本番を迎える。

結果は…。
すみません清一さん。
すみません一緒にデモをした羽田さん。今後僕は人一倍働きます。


話はかわり、インドネシアに車検はありません。その事実にびっくり!!タイヤ外れて飛んでこんやろうか?と思いつつ。

車検のかわりではないですが、1万キロ、2万キロ、3万キロと距離に応じて点検があるそうです。あと当社とは違いトヨタの車はトヨタ店で整備が主流。トヨタの整備工場はすごく綺麗、清潔。日本の整備工場より綺麗なのでは?と思うほど。しかし、特殊工具などはあまりないようです。

そういった状況の反面、道端でタイヤ交換をしたり、車のベアリングを叩いて交換する(通常はプレス機なので圧入する)光景も見られました。方法は大胆でも実は技術力はすごいのでは?と思ったりしながらも、貧富の差を実感した出来事でもありました。
インドネシア版ヴィッツが約300万。ハジカラトヨタのエンジニアの給料が月約1万。(役職でかわってはきますが)買えませんよね?僕は買えません。

3日目、救急車を贈呈する予定のバンタエン県へ。
パトカーに護衛され車で2時間弱で到着。訪問先の病院と貧困地区を訪れました。

病院といえど、部屋にベットがあるだけの病室。そこに横たわる子供、大人たち。終始言葉がでませんでした。医師の絶対的な不足、ベッド、医薬品の不足。全てにおいて物資が不足しています。こんな所で『医療』というものを受けられるのだろうか?と、インドネジアの実態を肌で感じました。やはり教育が行き届いていないため、医師不足も生まれ、国の発展は遅れて、このような貧富の差が起こっているのだと感じました。インドネシアはお金持ちか貧しいかのどちらかに分けられ、中間層がいません。よく小学生ぐらいの子供が一人、道で新聞を売っているのを見かけました。義務教育はあるが貧しいため学校へ行かせない親が多いそうです。

その後日本語ぺらぺらの知事との対談では「教育に力をいれている」と聞くことができました。
がんばれ知事!!がんばれ未来の大統領!!

この数日間は初めての経験、衝撃の経験の連続でした。ボランティアとはなんなのか?どんなボランティアがいいのか?何を続けていけばいいのか?自分の中で結論は出ていません。そもそも正解の答えなんてないかもしれません。自分で考えぬいた行動にうつすこと、それ自体が答えになるのでは、と今思っています。
こうして今私が考えている様に一人でも多くの人が、興味を持ち、考えるきっかけに今回のインドネシア訪問がなればと思います。私一人が出来る事なんてたかがしれていますが、一人からグループ、グループから企業、企業から県、そして国へと私達が今回感じたことが届き、動きにつながっていけば、と願います。

 

--編集部注-----------------------------------------------------------
弊社のスタッフらが感じたままに寄せたインドネシア研修レポートです。
数日間、何回かに分けて公開しております。ぜひご覧ください。


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