———隅田さんは大阪の大学だったよね。高知で就職しようと思ったきっかけって何？

あんまり具体的に高知で就職とか大阪で就職とかは考えていませんでした。でも帰省の際に高速バスで高知に向かっていて景色が都会から高知に変わってくると、何となく「ほっ」とするという感覚はありました。そのせいかも知れませんが、あまり都会で暮らしている自分のイメージは湧かなかったですね。

———何かしたいことってあったの？

それが、全くなくて(笑)。一応就活シーズンに入って大阪・高知両方で就職活動してはみたものの何処の企業もピンとこなくて…、取りあえず合同説明会に行って企業の名刺を集めるようなことをしましたが、それだけの就活でしたね。何となくインターネットで企業情報を見比べたりしていましたが実感湧かないし。

———ネッツ南国を知ったきっかけは？

帰省の際などで気になっていたのが高知に元気がなくなってきていること。やりたい仕事はなかったけど「高知を元気に」したいという想いは強かったので、何かできないかなって、いつも考えていました。そこでインターネットで「高知を元気にしたい」ってキーワード検索してみたら一番上に出てきたのがネッツ南国でした（笑）。

———直接接触したのはどのタイミング？

地元に帰省しての合説でした。「あ、ネッツ南国が来てる」と思ってブースへ行ってみました。

———行ってみてどうでした？

これまで行ったどの企業と全然違う。席についたら会社の説明をしてくれると思っていたら、いきなり質問攻め(笑)。　どんな働き方がしたいの？とかって、でもその時に「あ、この会社って自分のことを本気で考えてくれている」ってピーンと感じました。それと学生なり思い描いていた理想の働き方に近かったようにも記憶しています。それで、また行きたいなと思って帰省の度に会社訪問に行くようになり、たくさんの先輩社員の方々とお話ししました。

———で、実際に受けてみようと思ったきっかけは？

えーと３つありました。一つ目は、これまでの自分の生き方が仕事探しのヒントになるということに気づけたことと、求職者のことを大切に考えてくれているということですね。二つ目は、高知を良くしようと本気で活動しようとしている大人がこんなにいると知ったことです。それもベンチャー企業ではなく自動車ディーラーに(笑)。こんなに熱い大人たちがいるのかって。それまでは、学生の青臭い理想論だと思っていたことを本気で追及しているということに強く惹かれました。最後は、これまで接客のアルバイトなどをしていたので何とかなるかな…と。自動車の営業がしたかった訳ではなかったのですが、とにかくココで働きたい！という気持が強かったです。

———でも、そうは上手く行かない訳で…。

そうなんです…。やる気120％で臨んだ採用試験はまさかの不合格。何でも出来るかもって少し天狗になっていた私はかなり落ち込みました。

———その悔しさから大阪で就活をしたんだよね。

見返したい(笑)と思って。大阪のとある企業を受けたら内定を頂いて、そのままバイトに入ったのですが、これが大失敗。就活中の担当者も職場の雰囲気も最高だと思って入ってみると、現場は疲れきっていて聞いていた話と全然ちがう。このまま就職して良いのかなぁと悶々と悩む日がはじまりました。そこで、年末の帰省の際にもう一度ネッツ南国に会社訪問に行こう！と思い勇気を振り絞って行ってみました。で、やっぱりここしかない！もう一度試験を受けさせて下さい！と嘆願しました。

———そうでしたね。内定が出たのが4回生の12月30日。で、実際入社してみてどう？

最初の2年間くらいは、とにかく全力で駆け抜けた印象です。ミスも多かった(笑)ので先輩泣かせだったと思います。

———以前の内定先のようなギャップは無かった？

会社訪問でたくさんの先輩と会っていたので、それは無かったですね。内定先では採用担当者としか会ってませんでしたが、ネッツ南国ではたくさんの先輩から社内の様子を聞いていましたので。

———確かに全部見せるからね(笑)ネッツ南国は、でも何回も会社訪問するのって面倒じゃなかった？

友達からは「大変だね」なんて言われたけど、自分は余り感じなかったです。母親からも腰かけのつもりで就職するなって言われていましたので、本気で就職先を探さないといけないと思っていましたので。でも、そう言っていた友達や他の友達も最初の就職先をほとんど辞めてますよ(笑)。都会の大量採用、大量退職を間違っているって気づきながらも社会に流されて就活している人が多いですよね。

———手間暇かけた甲斐があったかな？

もしこの会社と出会っていなかったら、たくさんのことを妥協して諦めながら社会人になっていたと思います。何でも簡単、便利、効率化の時代からは逆行しているかも知れませんが、ネッツ南国に出会って良かったと思います。

———それは良かった。ではこれからの仕事でのビジョンを教えて下さい

やはり営業スタッフですので、きっちり実績を出してメーカー表彰も受けたいな…、と。
あとは、後輩を伸ばしたいですね。

———それは何の為に？

自分が散々失敗したからこそ、後輩たちが今何に悩んでいるのかが手に取るように判るんです。でもいいやり方を教えたりはしません(笑)。自分で考えることが大切ですから。自分で苦労してお客様に貢献できる人になる。この喜びを感じて欲しいと思います。それから、自分も結婚して気づいたのは、仕事は一人では完結できないということ。先輩や同僚と太くて強い絆を結んで、お客様のお役に立つという仕事の喜びを掴んで欲しいと思います。

———毎日忙しいと思うけど頑張って下さいね。

はい。高知を元気にしたいと思います！